日本料理の調理技能認定制度
農林水産省が定めたガイドラインに基づき、日本料理の知識・調理技能が一定のレベルに達した外国人料理人を認定する制度です。
JCAA は認定団体として、ブロンズとシルバーの2つの認定を対面マスタークラスで取得できます。


JCAA ではブロンズ・シルバー認定を取得できます
Japan Culinary Arts Academy は農林水産省ガイドライン準拠の認定団体として、東京での対面マスタークラスを通じてブロンズおよびシルバーの2つの認定を提供しています。通訳付きで受講可能な日本でも数少ないプログラムです。ゴールド認定は実務経験2年程度が前提のため、JCAA のコースプログラムには含まれていません。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの比較
取得するために必要なことと、取得後にできることを一覧で比較します。
| 項目 | |||
|---|---|---|---|
| JCAAで取得可能 | ○ | ○ | — |
| 取得要件 | 短期料理講習会等を受講し、認定団体の試験に合格 | 料理学校1年コース卒業、または実務経験おおむね1年程度 | 日本国内の日本食レストランで実務経験がおおむね2年程度 |
| 認定証・メダル授与 | ○ | ○ | ○ |
| 公的・業界での認証 | ○ | ○ | ○ |
| 文化活動ビザのサポート | コースによる | ○(JCAA シルバーコース) | — |
| 日本酒・お茶の知識 | — | — | ○ |
| 献立作成 | — | — | ○ |
| 出汁の取り方・火加減 | — | ○ | ○ |
| 取得後にできること | 日本料理の基礎スキルを証明。料理人としてのキャリア発展、周囲からの認証 | 日本料理の専門知識・技能を証明。レストランや雇用主からの信頼向上、文化活動ビザ取得のサポート | 最上位の認定として実務経験を証明。日本料理の高度な知識・技能を対外的に示せる |
制度の概要
2016年4月、農林水産省は「海外における日本料理の調理技能の認定に関するガイドライン」を制定しました。海外における日本食ブームに伴い、世界各国で日本食レストランが急増する中、日本料理の基本をしっかりと学んだことのない料理人が調理を行っているケースが少なからず見受けられます。
本制度は、日本料理に必要な知識や技能を修得した海外の料理人を育て、認定することで、日本食・食文化のブランド力の向上と日本産農林水産物・食品の利用拡大を図ることを目的としています。
2025年9月30日時点で、ゴールド26名、シルバー1,215名、ブロンズ2,377名の計3,618名が世界各国で認定を受けています。
認定の種類
認定には、実務経験や教育のレベル、修得した知識・技能に応じて3つの種類があります。認定試験に合格すると、認定証と認定バッジ(メダル)が授与されます。

ブロンズ
短期料理講習会等の受講者

シルバー
日本料理学校等の卒業者、または実務経験おおむね1年程度の者

ゴールド
実務経験おおむね2年程度の者
ブロンズ認定
認定要件
国内外の日本料理学校、民間団体等が主催する短期料理講習会等において、ガイドラインに定める日本料理の知識及び技能に関する講習を受講した者であって、認定団体が実施する試験に合格した者。
修得すべき知識及び技能
日本の食文化に関する知識
- • 日本の食文化
衛生管理の知識
- • 食中毒の予防
- • 服装
- • 食材の取扱い
- • 調理器具の洗浄と殺菌処理
- • 加熱処理が必要な食材・食品
技能
- • 日本調理器具の使い方
- • 食材の選び方
- • 食材の切る・むく
- • 調理の手順・時間
- • 調味の割合
- • 盛りつけ
- • 保存方法
おもてなし
- • 作法
シルバー認定
認定要件(2つの取得ルート)
ルート A: 料理学校卒業
国内外の料理学校等の1年程度の日本食コースにおいて、ガイドラインに定める日本料理の知識及び技能に関するカリキュラムを履修し、当該料理学校を卒業した者。
ルート B: 実務経験
日本人が料理長等を務める日本国内の日本食レストランにおける実務経験がおおむね1年程度ある者であって、ガイドラインに定める日本料理の知識及び技能を修得していると認められる者。
修得すべき知識及び技能
ブロンズの全項目に加え、以下の内容が求められます。
日本の食文化に関する知識
- • 日本の食文化
- • 日本食の知恵
- • 食事の様式
衛生管理の知識
- • 食中毒の種類と予防
- • 服装
- • 食材の取扱い
- • 調理器具の洗浄と殺菌処理
- • 加熱処理が必要な食材・食品
技能
- • 日本調理器具の使い方
- • 食材の選び方
- • 食材の切る・むく
- • 調理の手順・時間
- • 調味の割合
- • 盛りつけ
- • 保存方法
- • 火加減・加熱の仕組み
- • 出汁の取り方
おもてなし
- • 作法
- • 料理の置き方
ゴールド認定について
ゴールド認定は、日本人が料理長等を務める日本国内の日本食レストランにおける実務経験がおおむね2年程度ある者を対象とした最上位の認定です。食文化・衛生管理・技能・おもてなしのすべてにおいて、シルバーよりも高度な知識と技能(日本酒の知識、お茶の知識、献立作成、言葉、挨拶、心遣い等)が求められます。
JCAA では現在、ブロンズおよびシルバーの認定を対面マスタークラスで提供しています。ゴールド認定は実務経験を前提とするため、JCAA のコースプログラムには含まれていません。
認定証と認定バッジ

3種類のメダル(上段)と、木製ケース入りで授与される状態(下段)のサンプル

ブロンズ

シルバー

ゴールド
認定試験に合格すると、認定料理人の証として認定証と認定バッジ(メダル)が授与されます。上記は農林水産省が定めたガイドラインに基づく公式ロゴマーク(Taste of Japan / Authentic Japanese Cuisine)を使用した認定バッジです。
ロゴマークは農林水産省が定め、利用許諾を受けた運用・管理団体および認定団体のみが使用できます。認定証はこのロゴマーク入りで発行され、認定料理人が日本料理のスキルを対外的に証明する際に活用できます。
認定を受けるメリット
スキルの証明
農林水産省が定める認定制度で認定されることで、料理人として日本料理のスキルを対外的に示すことができます。
信頼性の向上
認定料理人がいることで、レストランや雇用主からの信頼性が向上し、よりよい待遇や条件で働ける可能性が生まれます。
キャリアの発展
認定を通じて日本料理を基礎から体系的に学ぶことで、知識・技術のレベルが向上し、料理人としてのキャリアを発展させることができます。
JCAA での認定取得
Japan Culinary Arts Academy(JCAA)は、本制度の認定団体として東京に拠点を置き、外国人を対象とした対面マスタークラスを通じてブロンズおよびシルバーの認定を提供しています。通訳付きで受講可能な日本でも数少ないプログラムです。
JCAA の対面マスタークラスでは、一流の講師陣(辻調理師専門学校やル・コルドン・ブルー東京での指導経験者等)による実技訓練、文化体験、飲食店でのインターンシップを含む総合的なカリキュラムを提供しています。
ブロンズ認定コース
- • 7週間〜12週間のプログラム
- • だし、調味料、うま味の構造、包丁研ぎ、野菜の切り方
- • 寿司、天ぷら、焼き物、ラーメン、餃子等の実習
- • 食の衛生管理、日本食文化のおもてなし
- • 認定試験合格で認定証・認定バッジを授与
シルバー認定コース
- • ブロンズ認定取得者等を対象とした160時間の集中コース
- • 懐石料理、郷土料理、精進料理を通じて和食の哲学を探求
- • 書道、華道、香道、武道などの伝統文化体験
- • 飲食店でのインターンシップ
- • 文化活動ビザのサポート
- • 認定試験合格で認定証・認定バッジを授与